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2015/01/27

3.14数学文化シンポジウム

Tweet ThisSend to Facebook | by:小川束
3.14数学文化シンポジウム

3.14数学文化シンポジウムを以下の通り開催します.

今回は森本徹先生,佐藤賢一先生,小林龍彦先生による三つの講演を用意しました.

日時:3月14日(土)13時〜17時
場所:じばさん三重

プログラム:
13時05分〜14時00分
 森本徹(同志社大学先端複合材料研究センター)
クリフォード・菊池大麓・岡潔を結ぶ線」
14時10分〜15時05分
 佐藤賢一(電気通信大学,関孝和数学研究所客員研究員)
「津波被害文化財の修復について」
15時15分〜16時10分
 小林龍彦(関孝和数学研究所研究員)
「算額を世界遺産に!」
16時10分〜16時40分
 懇談

森本徹先生(https://kaken.nii.ac.jp/d/r/80025460.ja.html)の専門は数学,特に幾何学です.今回はクリフォード(1845-1879)・菊池大麓(1855-1917)・岡潔(1901-1978)が出会う不思議な線について話をします.19世紀イギリスの卓越した幾何学者であったクリフォードは「The Common Sense of the Exact Sciences」(1886)を著します.これを菊池大麓が『数理釈義』(1888年)としていち早く日本に翻訳紹介します.世界的な数学者岡潔は若い日『数理釈義』に触れその中に書かれているクリフォードの定理の不思議に打たれ数学に惹き込まれて行ったと言われています.人の出会いの不思議を思いながら,クリフードの定理の不思議の謎解きを試み,その背後にある幾何の流れについても少し話をします.

佐藤賢一先生(https://kaken.nii.ac.jp/d/r/90323873.ja.html)は東アジア数理科学史が専門で,本研究所の上野健爾,小林龍彦,小川束とともに『関孝和全集』の編纂を進めていますが,2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を契機に,現在は近世日本の科学史史料ならびに自然災害史料に関する研究も進めています.地震と津波で被災した歴史資料の中には数学書もありますが,その他にも貴重な史料が多数含まれています.今回はその研究の成果の一部を紹介していただきます.

小林龍彦先生(https://kaken.nii.ac.jp/d/r/10269300.en.html)は東アジア数学史,暦学史が専門で,現在,算額の世界遺産登録を提唱しています.算額とは江戸時代の人々が数学の問題を解いて,それを絵馬のように仕立て神社などに奉納したものです.今日まで多くの算額が残存しています(四日市市にも川島神明社などにあります).一般の人々が数学を趣味として学び,その作品を神社に奉納するという慣習は世界でも日本だけに見られるもので,しかも江戸時代の数学は西洋起源でない数学ですから,極めて珍しいものです.今回は算額が世界遺産にふさわしいことを紹介していただきます.

チラシ
314chirashi20150314.pdf







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第1回算数・数学教育フォーラムの報告集

第1回算数・数学教育フォーラムの報告集です.
算数・数学教育フォーラム2011.pdf

内容は稲垣勝義先生による回顧,水谷直生先生による暁高校の教育に関する報告ほか,上野健爾の講演「数学教育の未来」のスライド集,小川束の講演「数学教育の研究について」の要約です.