第19回のSKIMレクチャーを以下の要領で開催します.
第19回 2025年12月7日(日):13:00〜14:00
→第19回 2025年12月14日(日):13:00〜14:00
(日程が誤っておりました。開催は12月14日です)
三浦伸夫氏(神戸大学名誉教授)
「パスカル『数三角形論』執筆の周辺」
講演はZoomを用いて行います。受講料無料でどなたでも参加出来ますが、事前登録が必要です。
募集人員は 150名(先着順)です。
参加をご希望の方は以下から登録ください。
申込締切:2025年 12月 12日(金)
SKIMレクチャーズ第19回申込ページ(Google Form)
皆様のご参加をお待ちしております。
概要:
今日よく知られているパスカルの『数三角形論』は1665年に出版されたものであるが,彼はこれに先立つ1654年にもほぼ同内容の書を著している.本発表では,最初に両者の相違点に簡潔に触れたうえで,パスカルが『数三角形論』執筆へと至った背景を,ギリシャ以来の伝統的数学である図形数論の観点から考察する.
まず,1575年を西洋近代数論研究の出発点と位置づけ,同年に出版されたディオファントス『算術』およびマウロリコ『算術二書』を取り上げ,パスカル研究の初期的基盤として位置づける.次いで,二つの『数三角形論』における図形数の扱いを比較することで,1654年版から1665年版へ至る思想的・方法的変容を明らかにする.今日「パスカルの三角形」は二項展開式の係数を与える図として広く知られている.しかしパスカルの当初の関心はそこではなく,まず図形数と数列との関係の把握に向けられていたようである.その後,こうした幾何的観点から離れ,最終的には数論的枠組みの中で数三角形を位置づけるに至ったことを指摘したい.