お知らせ

第13回のSKIMレクチャーを以下の要領で開催します.

 

第13回 2024年6月16日(日):13:00〜14:00

森本光生氏「大成算経の日用術について」


講演はZoomを用いて行います。受講料無料でどなたでも参加出来ますが、事前登録が必要です。募集人員は
150名(先着順)です。
参加をご希望の方は以下から登録ください。
申込締切:2024年6月15日(土)

SKIMレクチャーズ第13回申込ページ(Google Form)
皆様のご参加をお待ちしております.

 

概要:関孝和、建部賢弘、建部賢明の企画により、当時の数学の基礎から最新研究までの集大成を「大成 算経」として纏めることになり、28 年掛けて編集して、1710 年に完成した。「大成算経」は稿本とし て完成した後、筆写され、今日 20 を越える写本が保存されているが、刊行されたことは無い。このた びの「関孝和全集(岩波)」(2024 年)には、東京大学総合図書館の南葵文庫所蔵の「大成算経」の影 印が載せられている。但し、南葵文庫が収蔵しない「大成算経」の「首篇」は、宮城県図書館の伊達 文庫が収蔵する「関算後伝 大成算経 首 三十五」(請求番号 KD090/ セ 5/474/211) を以て補っ ている。

伊達文庫の収蔵する「大成算経」は、「関流和算書大成ー関算四伝書 — 第 4 巻(東アジア数学史研 究会編集)、勉誠出版 (2010 年)において、全部開示されている。
大成算経の全巻の一覧は、次の通りである。

首巻、巻一 五技、巻二 雑技、巻三 変技、

巻四 三要、巻五 象法上、巻六 象法下、

巻七 象法・聚数・計子・算脱・験符、 巻八 象法 日用術上編、 

巻九 象法 日用術下篇 、巻十 形法、巻十一 角法、

巻十二 円法、 巻十三 求積、 巻十四 形巧上、

巻十五 形巧下、 巻十六 題術弁 、巻十七 全題解、

巻十八 病題定擬、巻十九、演段例上冊、巻二十 演段例下冊。

他の研究者と共同で、巻一 (2019)、巻十二 (2018)、巻十七 (2018)、及び巻十九 (2018) を英訳して発表した。 今回の公開講座では、「大成算経」のうち、日用術と名付けられた巻八、巻九について解説を試みたい。