お知らせ

第15回のSKIMレクチャーを以下の要領で開催します.

 

第15回 2024年12月15日(日):13:00〜14:00

小川束氏「 『塵劫記』の正しい読み方~数学史の視点から」


講演はZoomを用いて行います。受講料無料でどなたでも参加出来ますが、事前登録が必要です。募集人員は
150名(先着順)です。
参加をご希望の方は以下から登録ください。
申込締切:2024年12月〓日(〓)

SKIMレクチャーズ第15回申込ページ(Google Form)
皆様のご参加をお待ちしております.

 

概要:吉田光由による『塵劫記』(じんこうき,1627(寛永4)年)は江戸時代の豊かな数学文化を開花させる原動力となった数学書で,その影響は非常に大きく,明治になっても刊行され続けました.その内容は時代とともに変化していきましたが,「塵劫記」という名称は最後まで生き残りました.泉鏡花の小説「註文帳」(1901(明治34)年)の中にも「塵劫記」が出てきます.また大正7年生まれの私の父は「二一天作の五」と「塵劫記」という言葉を知っていました.

それほど巷間に流布した『塵劫記』ですが,不思議なことにその正確な現代語訳は存在しません.今回は『塵劫記」を現代語訳するとはどういうことなのか,お話しさせていただきます.また何をどのように研究すべきかについてもいささか私見を述べます.